酒房 ひで 日本酒コラム・エッセイ |
ごほうびは日本酒で!(第0話)
〔 日本酒で元気編 〕 |
この時期、巷では、新酒のお披露目会や利き酒会が毎日のように行われています。 「日本酒?だめだめ二日酔いするから!冷酒などは悪酔いするのでとんでもない!!」 そう仰らないでください。でも、かつての小生もそう感じていました。ところが以前の勤務地、杜の都仙台で出会った日本酒の美味さにはビックリ! しかも冷酒で5合呑んだのに翌朝スッキリ! 男なのに何故かお肌もシットリ! 真面目にちゃんと造られた日本酒はスゴイ!! 見事に小生の認識を変えてくれたのでした。 それからは、赴任地や出張先で地元の肴で地酒を堪能し、また多くの素晴らしい仲間も出来ました。 さらに言わせていただければ、 お猪口を口元に近づけると、おだやかで、さわやかな香り・・・ 口に含むと、お米の味が広がる・・・ 鼻腔を抜ける、ふくよかな香り・・・ 舌に、ふうわりと溶け込んでいく・・・ 喉の粘膜にそのまま吸い込まれて・・・ 舌に残るのは、仕込み水の味だけ・・・ キラキラ輝く中で、一連の流れが静かに進む・・・ 常温で真価を発揮する・・・ 何杯でも飲み飽きしない・・・ 一升飲み干しても二日酔いしない・・・(これは無理ですね) そんなお酒を飲みたい! のです。 「いいひと・いいさけ・いいさかな」の3拍子が揃ったときです。 素敵な仲間と美味い日本酒を気の利いた肴で呑み、会話を楽しむ。これで翌日も朝から元気に仕事ができます。これに尽きます。 どんなに「いいさけ、いいさかな」があっても、仕事や家庭の愚痴ばかり言う人、酔うためにがぶ呑みする人、人の話を聞かないで一方的に話す人が居ては、折角のリフレッシュ・タイムも台無しです。 このように「いいひと」と呑むのが一番大事なのですが、これが一番難しいのですよね。まずは一人「いいひと」を見つけなければなりません。出来れば仕事などの利害関係のない人がいい・・・。 例えば居酒屋のご主人が「いいひと」であれば、お客さんも「いいひと」が多いはずです。そのような呑み屋を探して、そこのお客さんと話をするところから始めましょう。 「いいひと」は「いいひと」を呼びますから、「いいひと」とお付合いすれば「いいひと」同士の輪が広がり、気が付いたらあなたの周りは「いいひと」だらけになっています。もちろんこの時には、あなたも彼らから「いいひと」と思われているのです。 さぁ、ここからが楽しいお酒の時間の始まりです。一緒に明日への元気力を蓄えましょう。 では、旨い日本酒で乾杯! −ひ で− |
|
今宵の隠れ家 | (お薦めの料飲店の紹介) |
今宵の旨酒 | (お薦めの蔵元の紹介) |
2007年08月記(没原稿) |