激臭大戦隊 クサレンジャー

第18話 突然の最臭回(美味編) -速報版-

スールストロミング撃退!・・・でも敵ながらアッパレ!!

2003年11月3日(食文化の日)14:00-17:30 

於:大分市クサレンジャー秘密調理基地

 

 

あくまで速報版です。

詳細レポートは、公式ホームページをご覧下さい。

いかし、まぁ、さすが世界一といわれるだけの強敵でした!! (^o^)/

 

 

あらすじ 

 

ワインレッドとオレンジの2隊員は

最大の敵が潜むスウェーデンに派兵され

9月28日に見事、しゅーる2種類を捕獲することに成功した!

 

速やかに最臭回を開きたかったのだが

「表向きの仕事」で忙殺されている各隊員の都合から

2ヶ月以上延期と決定された

 

が、1ヵ月後の10月29日。ワインレッドより

「オスカーが爆発しそう!」

との報告があり

急遽「試食会」として開催することになった

 

最臭回の放映予定日は、変っていない

 

 

美味編のコンセプト

           1. 臭さではなく、美味しさを楽しもう!

               そのために、「新鮮」なうちに、食べよう。

               そして、現地で食べているシュール料理(クレマ)を出来るだけ再現しよう!

               その代わり、最臭回は、「大激臭」と「大爆発」を大いに楽しもう!

           2. 2種類のメーカーを食べ比べよう!

           3. 室内で開缶すると、どうなるか試してみよう!

いずれも、本邦初である(のハズである)。エヘン!!

 

 本邦初公開!

これが、クサレンジャー基地の雄姿である (^_^;  うそうそ!

 

そして、これも本邦初公開! 

クサレンジャー秘密調理基地である。

これから起こる大惨事を知らずか、黙々と「料理」の下準備にいそしむマスター。

お世話になります&なりマスタ! m(__)m

Oskars社製

正味475g、直径10cm、高さ9cm

2000年5つ星受賞、33クローネ(539円)

Gosta Hannells社製

正味300g、直径13cm、高さ4cm

2000年4つ星受賞、27クローネ(441円)

 実寸計測中

左は、帰国後冷蔵庫保存していたもの。右は、5日前から常温保存に変えたもの。たった5日で、これだけ膨らんだ! 

膨らんだOskarsと常温保存のGosta Hannellsを重ねると、直立・安定することが出来ない (^_^;

さぁ、下準備は出来た!

用意された食材は、現地で入手した「クネッケブロート」という、硬いパン。

皮ごとデイル(ハーブ)と一緒に茹でた熱々ジャガイモ赤玉ネギのスライス、トマト、バター、サワークリームと、地元レシピどおり!

そして、何故か、ご飯・・・ (^_^;

酒は、ビール、ワイン(赤・白)、ウォトカ。勿論、日本酒(義侠、東洋美人)も用意。

 

クサレンジャー結成から苦節1年と11ヶ月・・・

さぁ! いよいよ、この時がやって来た!!

開缶の儀!

 

なんせ、営業店舗での室内開缶である。

方法について、「店が営業停止にならないよう、土木シートで内張りしてから開けよう!」など、様々な提案があった。

が、「新鮮だから大丈夫だろう!」と、確たる根拠も無く、ゴミ袋に、しゅーる缶と缶切りを入れ、口を輪ゴムで厳重に閉じた。

名誉ある開缶者は、功労者のワインレッド!

恐る恐る、ゴミ袋の外から、缶と缶切りを持ち・・・

「い、いきますよっ!」 缶切りに力を込めるワインレッド。

「ぷしゅぅ〜〜〜〜〜〜!ぷくぷく・・・」

予想どおり新鮮だから、爆発はしなかった! ホッ (^_^;

でも、内容液が小さな穴から「ぶしゅぶしゅ」と吹き出し続ける!

続いて、もう一人の功労者のオレンジが、残りの部分を切り開いていく。

順調、順調。

粛々と開缶作業は続く・・・

ん? オレンジの目が・・・、表情が・・・!

「どうした!!」

と、声を掛ける間も無く・・・

 

「きゃぁ〜〜〜〜〜!」

開缶作業に専念していたオレンジが、世界一の激臭が充満しているゴミ袋を、つい押さえ過ぎ、中の気体が漏れてしまったのだった!

突如として、一気にパニックになる店内!

「うぉえ”っつ!」 「ぐぅわぁ〜!」

阿鼻叫喚 とは、このことをいう!!

その時、恐るべき行動に出た者がいた!「世界一の激臭シンナー遊び」をするマスタ!!ひきつるオレンジ!!(こんな表情は、初めて!)

良い子は、決して真似しないように!死にます!(キッパリ)

「民間人(マスタ)に負けるものか!」と、次々とクサ・アンパンに挑み、大気拡散前の濃い臭気と戦うクサレンジャー隊員であった(さすが、アッパレである!)。

この、開缶直後の激臭は、過去様々な激臭獣を撃破してきたクサレンジャーにとっても、

素晴らしい!(^o^)/

ものであった!!  隊員達は、

「胃がひっくり返った」「ホントに吐くところだった」「目をやられた!」「お母さぁ〜〜ン!」「臭豆腐のようだね!」「硫化水素?」「いやぁ、やはり世界一というだけあるよ」「やっぱ、ダメ・・・」

と、にこやかに感想を述べた。

ついにクサレンジャーの前に全貌を現した、念願の宿敵「五つ星」Oskars社製しゅーる!

開缶後も、プツプツと泡を吹いている。この凶悪な敵と戦い、勝利できるのか!?

手前の腹からはみ出している、粒々の「カズノコ」が判るだろうか?

続いてGosta Hannells社製(常温保存)を開缶するオレンジ。開缶後、再びパニックになったのは、いうまでも無い。

これも新鮮で爆発しなかったので、冷蔵庫保存のGosta Hannellsは、最臭回用の爆弾として「温存」することにした。

定番!「鍛えられた臭覚の持ち主」オレンジが、現地品評会の如く、激臭度を比較する。

 

その結果は・・・・あくまで、2種類の相対比較ではあるが・・・

Oskars社製は、爽やかな潮風の香り、Gosta Hannells社製は、コクのある黒潮の香りであった。

 

もちろん、超・ウルトラ・しんけん臭いけどね (^o^)/

さぁ、試食会の始まりです!

 

一匹づつ取り出した状態。沖縄のスクガラスの様に「くたっと」している。左がOskars社製、右がGosta Hannells社製。大きい缶のニシンが大きいというアタリマエの結論か?左上は、腹から取り出したカズノコの一部である。

現地レシピどおり、「クレマ」を作ります。

クネッケブロート(硬いパン)にバターを塗り、皮ごと茹でた熱々ジャガイモのスライス、赤玉ネギのスライス、そして3枚におろし皮を取ったシュールを適当に切って乗せる。さらに、トマト、サワークリーム、そして彩りにデイルを乗せ、出来上がり!!

 見た目は、美味そうである!

「食わず好き王選手権」の実食タイム!

先手は、ブラックから

固唾を飲んで、反応を見守る隊員たち・・・

ありゃ? GOODだって? 演技してない??

演技では、ありません。本当に美味しいのである!!

「ならば!」 と、全員分のクレマを作り始めたオレンジ、ワインレッド、ゴールド。

3枚におろした後、身・カズノコ・内臓に分けてみた。後で、それぞれ単品で味わう為である。

何時の間にか戦闘服(雨合羽)に着替えたオレンジ。 おいしぃ〜〜〜!!

ブラウン:あれ?ニオイが・・・?

 あ!いけるよ、これぇ!

ワインレッド 

ん? 指がOKマークにならない?

いつも沈着冷静なネイビィ:う〜ん・・・食べられるけど・・・

ススンで食べたいモノではないな。

いやいや挑戦するブロンズ 

ぐえっつ! だめっ! び、ビール!!

 

参戦した7隊員の評価は・・・

臭いについては、全員一致の五つ星!!

最も判りやすい表現は、ワインレッドの「胃が裏返って口から飛び出しそうでした。」

クレマにした味については、評価が分かれた。

美味しい:4名  なんとか:2名  絶対ダメ:1名

具体的には・・・

かなり、しょっぱくて、生臭い(日本の肴では、酒盗が一番近いか)。

この塩味をポテトで和らげ、ぬたっとした食感をクネッケブロートと赤玉ネギの歯ごたえで補い、

激臭をサワークリームで包み込むという、この調理方法は、しんけん理に叶っていた。

 

 

 

と、ひととおり対戦が終わった(ゴールドの画像が無く、申し訳ない)その時!

と、突如戦場に現れた謎の怪人!

だ、誰だ!!

 

 

実体を見せず忍び寄る臭い嗅げ

ヒト呼んで・・・

あるちゅーはいまぁ・クサ・ブラック!!

「ブラックがやらなきゃ、誰がやる!」

なんだか良く判らないまま、怪人は去った

MAKINGは、こちら

 

閑話休題 m(__)m

続きをご覧下さい。

 

いろいろなトッピングを楽しむ。

どれも美味しい!

これは、ブラウン作。一匹丸ごとクレマ。

チョット無謀かな (^_^;

貪り食うブラウン。

美味しいよねぇ、ホント!

ワインレッドが、マスターに特別注文。

しゅーるのパイ包み焼き

出来たてを自ら嗅いでみたワインレッド。

待ってました! クサ顔女王!!

しゅーるパイをデコレーション。

見た目は、美味しそう!!

どれどれ? とブラウンが挑戦。

全く問題ないようだ。

このあたりから、クサレンジャーが異変を感じ始めていた。

何故か頭の芯がジーンと痛い。

電気ブランを飲んだ時のよう・・・

敵の反撃が始まったのか!!

 

ご安心下さい、その後、頭痛は、治まりました。

 

さらに、しゅーる新作料理は、続く

オーブンで焼いてみた。身が溶けて皮と骨だけになってしまった。

「発酵で、細胞膜が薄くなりギリギリ形を保っていたのが、熱を加えたことより細胞膜が崩壊したためよ!」 と、ゴールド。 だと思います。

続いて・・・

鮒鮨の茶漬け」をヒントに、

しゅーるの茶漬け」を作ってみました。

い・け・ま・す!

特に小泉教授風に一気にかき込むと、その美味しさは、倍化する!

始まりました、いぢめんじゃー・ブロンズ。

「しゅーる茶漬け」をブラウンの鼻に押し付ける!

わわわ・・・止めて下さい、お姉たま! 

(口にして) ・・・・・ん? 大丈夫じゃん!

いけるよ!これ!!

「ほら、大丈夫だよ!」 と、臭気を手団扇で送るブラウン。 「きゃー!やめてぇ!」

今回は、ブラウンの勝ちである。初勝利!!

 

酒との相性は、ナント日本酒がダントツ一番だった!次点は、ウォトカ。ワインは、とんでもない!

生臭系は、日本酒が綺麗に流してくれますよね。

ブラックは、しゅーる直食い&日本酒で美味しく戴き続けました (^o^)/

 

しゅーるはニシンだから、「にしん蕎麦」を作ろう!

と、蕎麦も用意されたが、皆、満腹状態でパスした。

 

しゅ〜るを大量に食べたオレンジ・ブラウン・ブラックのうち、

ブラックが胃の中で急激に追発酵したしゅーるの反撃に遭い、

腹を押さえ、トイレに駆け込むというハプニングもあったが、

無事、対戦を終えることが出来た。

 

隊員は、店内にコモル臭気に、ついに耐えきれず、 「鍛えられた臭覚の持ち主」のオレンジもギブアップ?

窓の外の排気ガスまみれの空気でさえ、美味しく感じた!!

なんとか勝利出来たクサレンジャー。

でも、後片付けが大変(明日は営業日)。

顔を歪めながらも、皿を洗うワインレッドであった。

店外へ出ると、猫が2匹やってきたので、「残り香付き空き缶」を嗅がせてみました・・・

・・・逃げて行きました (^o^)/

 

 

プロの料理人としての誇りと、飽くなき探究心、そして美味なる料理の数々に、隊員一同敬服いたしました。

マスター、ご協力有難うございました!

マスターのコメント

臭いは意外と残っていなかったけれど、何かの拍子に昨日の臭いがふっと漂いました。

翌日のランチは、スリランカ・カレーで誤魔化しました。

テーブルは、クレンザーでもう一回磨きました。営業には支障なかったです。

食べた感想は、「苦労してまで食うもんじゃない!」 (^o^)/

 

さぁ!次は、最臭回(爆発編)だぁ!!

2003/12/06 放映予定

 

逃げろ!