究極の家庭菜園! 山田錦の栽培日記2000
ことの起こり・・・
2ヶ月に1回、日本酒好きが集まる「多摩独酌会」という楽しい会があります。2000年5月14日は、「山田錦を飲み比べる」といったテーマで、山田錦に一番こだわっている蔵元、兵庫県本田商店さんの「龍力」全ラインナップを飲み干しました。会の終了後、本田さんより特A山田錦の稲穂を一束ずつ参加者全員にお土産として戴きました。
やってしまった・・・!
お土産を持って帰宅し、酔いも手伝い「よぉし!山田を作ってみよう!!」と、ボウルに水を張り、稲穂から籾をしごき浸漬してしまった。その後、すっかり忘れていた(!)休日に、ボウルを見てびっくり(芽が出てる!)。「こりゃぁいかん。苗床作らにゃ!」 ということで、稲作り全くド素人の飲んべが、稲作りにはもう遅い5月中旬から、究極の家庭菜園を始めたのでした。もったいない最上級酒米を無造作に放任栽培している筆者をお叱り下さい。目標は、究極のドブロクづくり!!はてさて、如何なることになるのやら・・・。
5月14日 : 我が家に来た、特A地区(兵庫県社町産)の 更に超優良地帯の 山田錦
5月20日 「発芽」 浸漬させて1週間もほったらかし!もう芽がこんなに!!
5月20日 あわててプランターで苗床づくり、そのまま播種(これは湿田直播かな)。肥料も何もナシ!
5月28日 : 可愛い苗が顔を出した!
6月3日 : 順調順調!このまま育てよう・・・。(プランターの後ろは、余った籾を陸稲で育てて(?)いる。
6月25日 : 順調だけど、分けつが少ないなぁ。肥料が足りないのだろうが、そのまま育てる。
7月8日 : 間引きもせずに、そのまま水だけで育てている。
9月8日 : 背丈は60cmまで成長したけれど・・・今回は失敗かな。
9月10日 : 穂が出た!花も咲いたようだ!!もう9月。間に合うのか!
9月15日 : 陸稲の山田も開花(左)、水稲山田(右)も結実に向けて順調?
9月23日 : 実るほど頭を垂れる稲穂かな
10月1日 : 徐々に「黄金色」に変わってきました
10月8日 : 開花から1ヶ月。そろそろです。
雀が来るようになった!山田があぶない!
でも、もう1週間待ちましょう。
10月21日 : 仕事の都合で先週は刈取り出来ず、2週間経ってしまいました。
前夜は雨でしたが、もう待てず、いよいよ収穫です。
鋏でチョキン!僅か5分で稲刈り完了。陸稲は、やはり駄目でした。
はざ架けは、洗濯ハンガーで。乾燥後、脱穀します。肝心の収量はその時に報告します。
さぁ、ここまできたら究極のドブロク造りの準備をせねば。
「ドブロクをつくろう(前田俊彦編、農文協刊)」を買って来ましたが、欲しい情報は最後の数ページだけ。これで1,330円は、情報料として高かった。とりあえずは麹を手に入れて、普通の飯米で練習してみようと思います。
11月19日:いよいよ脱穀です!さぁ、収量はどのくらいでしょう?
刈取り後の田んぼ(プランター)
はざ架けが終わった山田錦
手で一粒一粒脱穀です。 特A山田2世達の勇姿!
籾から玄米にすると。約3割重量が減るので、籾40gは、玄米28g・・・。
これを食米程度に精米すると、25g・・・・。
精白米1合で140-150gだから、とてもドブロクを仕込む量ではない!
さぁどうする。来年、作付け規模を拡大し、再び究極を目指すのか!
* 山田錦収穫結果の総括
プランター面積 18cm * 57cm = 0.1 m2
反収換算(玄米)してみると 4.5 俵/10a
通常、飯米で8俵/10a程度ですから、生産性は約半分!
同じ生産性で山田錦精米(90%)を1升(ドブロク1斗分)得ようとすると、プランターは60個必要!
精米歩合50%なら、120個ものプランターが必要!!
我が家の庭では、とても並べきれなぁいっつ!!!
以下、順次追加(することができるのか?)予定。