「くさや」で14年古酒を楽しむ会

激臭大戦隊クサレンジャー 予告編

2002/01/12 21:00放映 22:00あぶり開始

激臭大戦隊クサレンジャー

公式ホームページ

 

「若干」の前振り(言い訳)

なんてことは、ない。単に、東京土産として「くさやを持って帰れば、遊べるかなぁ・・・」という赤坂見附(死語。あさはかな)思いつきで始まりました (^_^; 

それでも、営業店舗で「くさやを焼く」ことは、営業妨害になる(ハズ)ですので、一応「配慮」は、したつもりです。「配慮」とは、常連さんだけの合意の上で、かつ消臭期間を確保できるように、「翌日がお店の休みの前夜遅くに試してみる」ことです。

まず、月曜がお休みのお店に日曜の21:00過ぎに持ち込みました。排気ファンを全開にして、試行として、ほんの一部だけを焼いて(あぶって)もらいました。

その結果は・・・、空港の売店で購入した「真空パック」ですから、身はジューシーではなく、香り(臭い)も穏やかでした(大分空港で売っている、関アジ・関サバの真空パックを想像されると判るでしょうか?風味も歯ごたえもありません。)。が、それでも、かなり相当厳しいものがありました。特に、直接「モノ」に触れたママは、「指の臭いが・・!」とパニックに!

このような「くさや」を、まして一匹全部をあぶるとしたら、想像を絶する(近隣のお店や住民が110番or119番してしまう。TVクルーも駆けつけてくるぞ!)事態に発展するかもしれない・・・・。

と、いろいろ考えた結果、「本番は、あの店しかない(キッパリ!)」、しかも「休日が2日もある12日の夜がベスト!」と勝手に決め、「くさやの会」を開催した次第です。

ちなみに参加条件は、以下のとおりでした。

 1. 協力してくれた飲み屋さんでお酒を沢山飲むこと
 2 .キムコ(脱臭剤)の類を持ってくること。
 3. 気管支が弱い方は、防毒マスクもしくは酸素ボンベ持参のこと。
 4 .いい服装(ブランドもの)で来ないこと。
   自分で、直ぐ洗濯出来るもの。ジャージorユニクロ・フリースがベストです。

 

以下は、当日、配布した資料です。「激臭」のタイトルは、クサ・レッド(隊員名)のネーミングです。また、[   ] 内は、筆者が加えたコメントです。

2002/01/12 21:00

「くさや」を試す会 (激臭我慢大会)

本場 新島くさや [包装紙コメントより]

ご賞味いただきまして、ありがとうございます。名産くさやは、長い年月をかけて作り上げられた、独特の風味を持つ干物です。

○ くさやの召し上がり方 ○

くさや本来の素朴さは、素焼きで其のまま召し上がるのが風味共に最高でしょう。必ず弱火で焼いて下さい。尚、焼く前日位に真空包装に小さな穴をあけて空気を入れておくと、一層おいしくなります。[今朝、10箇所ほど、穴を開けておきました (^_^)v ]

背側(皮のついている側)を八分焼きで、腹側は二分焼きぐらいで、あまりこがさない様に・・・。

熱いうちに細かくちぎり、清酒、味りん、しょう油、酢、砂糖、その他好みに応じたタレの中に漬けて召し上がるのも結構なものです。なお、くさやのお茶漬けは、お茶漬け本来のさっぱりとした味があり[どんな味だ!]しみじみと食べるということを感じさせます[下線部分が気になる!]

[ご注文は、こちら] 丸五商店 東京都 新島村 本村 2-2-9 

Tel 04992-5-0139  Fax 04992-5-1346 

で、問題は、お酒です。「地元」では、「島酒」なる焼酎でやるそうですが、日本酒でやりたい!でも、いつもの綺麗なお酒では、くさやに負けてしまいます。ドッシリとした、濃い味の日本酒でなければ、くさやとは戦えません。そのような日本酒は・・・常温保存の古酒(紹興酒的日本酒)しかない!

と、いうことで某酒店に。「くさやと戦える古酒を下さい!」と言ったら、

親父様「これは、限定なんだけれど、普通は売ってくれない酒なんだけれど、これかなぁ。純米の14年もの。」

小 生「綺麗な古酒じゃダメなんです。保存が悪い(^_^; こってりした琥珀色の古酒が欲しいんですけれど」

親父様「ん〜〜〜、これは(瓶が黒いので)中身が判らんなぁ・・・では、他の酒にするか・・・・」

小 生「いえ、これは興味があるので、戴きます!で、買った後に直ぐに飲ませて下さい。もし、こってり系だったら、これでいきますから!」

で、レジで購入した直後に、用意していただいたグラスに注ぐと・・・・まさしく、小生が求めていた「くさやと戦える古酒」が黒い瓶から流れ出てきました。『よぉ〜〜〜しっつ!!』

おまけに、親父様超秘蔵の38年古酒(!)も試飲させていただきました。飲んだ後に湧き上がる味のふくらみが素晴らしい古酒でした。

 

秘蔵長期熟成酒 長寿純米 越後陳年 (越の華酒造 720ml \3,000-)

 

 

さぁ!舞台は、ととのった!!

 

 

 

これが「くさや」です。残念ながら、八丈島産ではなく、新島産ですが、それでも「被害」が楽しみ?

21:00に予定どおり開演。まずは、焼く前の準備です。

勇気ある戦士は、マスタを入れて6人。「激臭戦隊・クサレンジャー」の結成です!ちなみに、「クサ・ピンク」は、右手を上げている乙女です。その他、レッドブラックブルーグリーンホワイトと決まりましたが、何故か誰も、「クサ・イエロー」になりたい人は居なかった・・・。

お店の備品や、各自の服で、香り・・・もとい、「臭い」が着いては困るものをゴミ袋に入れ、密閉します。皆さん既に、この段階で、「くさや・ハイ状態」になりつつあります。

これが、密閉・隔離された衣類です。

予めブランド物は、着て来ないよう通知しておいたのに、この量です。

ぢつは、小生もニットのベストを隔離しました  (^_^;

宴の後の店内消臭対策として、脱臭剤(福岡の道の駅で見つけた、木炭の小片)を1kg用意しました。

これは、口臭を消すためにも役立ちました。

は? ええ、えぇ!そうですとも!!

皆で食べたんです(ホント!)  (^_^;

お酒は、先程紹介した「秘蔵長期熟成酒 長寿純米 越後陳年」14年古酒です。 22:00 クサレンジャー六人衆による宴の始まりです。何故か悲壮感を伴い、カンパ〜〜イッ!! (マスタの格好に、注目)

今回のプロジェクトで、最も危険地帯にいるマスタ(クサ・ブルー)は、服の上に、ゴミ袋に穴を開けた「対臭気防御シールド」を着用し、さらに髪に臭いが着かないよう手ぬぐいで覆うという、「完全武装」で臨みました(帰宅後に3歳の娘さんに嫌われないための配慮だそうです。そりゃ、もっともだ! でも、気休めにしか、ならなかった!!)。

なんで俺は、こんな役目を負わされちょるんじゃろ」とう顔ですが。さぁ、真空パックの袋にハサミを入れます。

マスタが決死の思いで開けてくれた袋をまわし、焼く前の香り・・・もとい、臭いを確認します。「ケホケホ!」 「ぐぇっちゅ!」 「×□△!!」「ぎゃぁ〜〜・・・・バタン(倒れる)」 「これ、ホントに食べるの・・・・!

なかなか、「期待を持たせてくれる臭気」です。「(草食の)牛糞ではなく、(雑食の)豚糞の臭いに近い」というのが、クサレンジャーの間接的ながら、現実に近い結論でした。が、正直言って「(雑食の)人糞のにほい」が正しい評価ですね (^_^)v

排気ファンを全開にして、焼き始めました。が、ファンの力には限界があり、店内は「!!!の香り(臭気)」に包まれました。

勇士達からも「これは、やめた方が・・・!」と、まだ常識に縛られた、まっとうな意見も出ましたが、最早、止められない!

さぁ、できた!

いよいよ試食です!!

味は・・・「美味い!」 「お、いける!」 「舌の味は美味いけど、鼻に抜ける臭いは同じだね」 「鼻をつまんで食うと、鮭の干物(トバ)みたいで、んまい!」 「これは、クセになる!

くさやと「直接的物理的接触」を済ませたマスタは、何でも来い!の「開き直り」のハイ状態です。

ところで、この写真。若い時の「松本零士」に似てませんか?

マスタと同様「完全武装」した彼女。

一番、臭いが流れる席に座っていたので、「私、もぅダメぇ〜!」 相当我慢されていましたが、耐え切れず、「店内で一番空気の綺麗なトイレ」に駆け込みました(店外に逃げ出さなかったのは、エライ!)。

急遽作った防臭マスク(炭チップ内臓手拭)でも、この席では「死ぬ思い」だったでしょうね。後で、他のメンバーも「この席は、最悪!」と追体験しました。ごめんなさいね、クサ・ホワイトさん。

クサ・ホワイトが、「トイレで深呼吸」して戻ってきました。けなげにピース・サイン。でも、顔が笑っていません。涙目です  (^_^;

ようやく、店内も落ち着いてきました。とイッテモ、我々が「臭いに慣れた」だけで、事情を知らないお客さんが来たらブッ飛ぶ臭気濃度は、変わっていません。既に、我々クサレンジャーは、プロの境地に達しています(エヘン!)

さて、包装紙に書いてあった、「くさや茶漬け」に挑戦です!
『なお、くさやのお茶漬けは、お茶漬け本来のさっぱりとした味があり[どんな味だ!]しみじみと食べるということを感じさせます[下線部分が気になる!]。』

特に「シミジミト食ベルトイウコト」の「意味」を知りたくて、挑戦しました。ただし、「お店のこだわりの玄米ご飯」での茶漬けになります。

責任者(クサ・ブラック)が、マズ試食です。

「これは、さっぱりして・・・あぁ・・・味わい深い・・・・・・・。  え" こ、これは・・・!!」

上のニコヤカな表情の写真は、食べる前です。食後の表情を撮り忘れました m(__)m

鮒鮨の茶漬」がお好みな方は、お薦めです!

結論!

「くさや」は、「ドリアン」である!でも、歯磨きは念入りに!!

香り(臭い)は、はっきり言って「うんこ」の臭いです。でも、口に含み、噛み締めると、「臭い」は「芳醇な香り」となり、「こんな干物があったのか!」という、感動モノの味です。

ところで、「味も、うんこだ」と言ったクサレンジャーのメンバーが居ましたが、『なんで知っちょる!お前、うんこ、食べたことあるんか!』という周りの突っ込みで、彼は即、前言を撤回しました (^_^;

え?誰も食べたことないの?」と、思ったのは、彼と小生だけなのでしょうか (^_^;)\('_') ォィォィ..    忘れてくださいね。小生、うんこを食べたことは、ありません!ありませんとも!!

閑話休題

今回は、真空パックでしたが、本場モノは、ジューシーで、いけます!

ただし、食後の鼻に抜ける臭いには、厳しいものがあります。特に、歯間に挟まったモノは、丁寧に歯間ブラシで除去したと思っていも、何故か臭いが残っていて、翌日何気ない時に、フッとうんこの香りがする時があります(翌日の小生も、そうでした)。今回激臭戦隊・クサレンジャー」は、食後に炭を食べましたが、たいした効果は無かったようです。

あと、今回の純米古酒は、正解でした。そのままでも美味しいけれども(量は飲めませんが)、くさやには、このタイプの酒でしか対応無いでしょう(本当は、香りの強い焼酎がベスト?)。某酒店に、6本ほど残っていますので、興味のある方は、お早めに!

お店の被害については、「問題なし!」との、マスタからの連絡を戴きました(ホッ!)。

ということは・・・また、「本場ジューシーくさやの会」が出来るということですね!

クサレンジャーの後に来られた方に食していただきました。

左写真の方は、ソムリエの資格を持つ方です(後に、クサ・ワインレッドになりました)。「今、食べた味を顔で表現してください」に応えて戴いた表情です。「言葉で表現すると?」の問いには「これは・・・う○こ・・・としか言えません!」という、正しい評価をしてくださいました(さずがソムリエ!・・・ 失礼!!)

右写真の方々、ポーズを造って戴いて有難うございました。肝心の感想を聞き忘れてしまいました(と、いいますか、この辺りから小生の記憶が無い・・・ので)。

特に、脱臭剤(なんか、プニュプニュしている粒状のやつ)に加え、消臭スプレー(Willシリーズ)まで持ってきて戴いた「箸をお持ちの方(後日クサ・オレンジに)」、酸欠状態の我々に持参された酸素ボンベで救助活動をして頂いた「角刈りの方(後日クサ・ベージュに)」には、遊びの主旨を理解して戴いて感謝・感謝です!

次回のクサヤは、いつかな?

 

 

急遽、隊長及び補欠隊員募集!! 

 

君も激臭戦隊 クサレンジャー隊員になって、

臭気珍味と共に日本酒文化を守ろう!

 

 

現在、クサレンジャーは、ピンクレッドブルーグリーンブラックホワイトの6隊員で構成されている。

しかしながら、肝心の隊長職であり、名誉ある「イエロー」が居ない状況である。

正直に言って「指揮系統」が無く混乱しているのが、今の姿である。

で、

そう!きみ!!ここまで読みたどり着いたきみには、栄誉ある「クサイエロー」になる資格がある!

騙されたと思って(騙しているけれど)、隊長職に就任したまえ!!

ちなみに、初代クサレンジャーが、「クサイエロー」を希望しなかったのは、そのイメージ色だけではなく、

語感が悪い(臭いエロ)、というのもあったことを予め伝えおく。

 

それでも、「日本文化を酒を通して守りたい」と強く思っているきみは、

あらゆる困難を乗り越えて、我々にコンタクトしてくれるだろう!

 

なお、この他のカラーについては、二軍選手として補欠募集をしている。

いまなら、自分の好きな色で、登録することも可能だ。

隊長及び補欠隊員の申請、及びお問い合わせは、こちらまで(どこだ!)。

一緒に戦ってくれる、君の勇気に感謝する!、

 

激臭戦隊 クサレンジャー 事務局 (どこにある!)

上記告知から3ヶ月。

無事、イエロー隊長も自薦で決まりました。

2003/06/12現在、クサレンジャー隊員は、40名!

第15話まで放映済みです。詳細は、こちら。

 

 

 

 

( ^_^)/□☆□\(^_^ ) 

逃げろ